大相撲モンゴル巡業は延期も…現地の治安悪化のため

大相撲モンゴル巡業は延期も…現地の治安悪化のため

８月下旬に予定されている史上初の大相撲のモンゴル巡業が、現地の政情不安による治安悪化を理由に延期される可能性が出てきた。２０日の日本相撲協会の理事会で検討される。

　相撲協会の巡業部は１７日、愛知県体育館で会議を開き、６月のモンゴル国民大会議（国会）総選挙で当選し、来日中の元小結旭鷲山のダバー・バトバヤル氏からも情報を収集。大島巡業部長（元大関旭国）は「やるか、やらないかは分からない。やるのであれば、万全の形でやりたい」と話した。一方、巡業の勧進元（主催者）は「現地はもう落ち着いているし、中止や延期にする理由は全くない」とコメント。北の湖理事長（元横綱）は「状況が分からないので、勝手なことは言えない。状況を判断して決めたい」と述べた。

　モンゴル巡業を開催する首都ウランバートルは総選挙後の大規模混乱により、一時は政府から非常事態宣言が出される騒ぎになっていた。